The Happy Prince
今のバイト先は某社のテレフォンセンターだ。
シフトが自由に申請できることもあり、様々な人がここで働いている。
どうやら多いようなのが役者やミュージシャン。
ギターや他の楽器を目にすることがよくあるから、ミュージシャンの方が多いのかな。
いや、役者はそういう機材とかがないからわからないだけか…。
とにかく、名前と顔はわかるけど、どういったことを『本業』としているのかはさっぱりわからない人だらけだ。
見た目も…ボーズ頭もいれば、真っ赤な髪の人も、アフロまでいる。
その中でどうも『王子様』に見えてしょうがない人がいる。
Fさんという男性(男性っていうより“男の子”って感じだけど)。
20代半ばか前半か。
背はあまり高くない…というよりむしろ低めで、少し明るめの茶髪は肩位の長さで、キレイにカールしている(ほぼ間違いなくパーマね)。
服装によっては女性かと思うほど、色が白くてキレイな顔立ちをしている。
ちょっとハーフっぽい顔かな。
大声で話したり誰かとはしゃぎあってるようなところを見たことはなく、いつも物静か。
電話応対している時もとても優しげな品のある話し方をする。
かといって暗いってわけでもない。
きちんと挨拶は交わすし、それなりににこやかに会話をする。
とってもエレガントな人なのだ。
何となく不思議な雰囲気の人だなぁと思いつつ、でもどこかでそっくりな人を見たことがあるような…と思っていた。
で、気づいたわけよ。
このFさん、私が子供のころ読んだ童話にでてくる王子様にそっくりなのだ(もちろん挿絵ね)。
いや、もしかしたら本当はそっくりじゃないのかも知れないけれど、イメージがピッタリなのだ。
その童話っていうのが…
街の真ん中に『幸福な王子』の像が立っていて、その動けない王子がツバメの助けを借りて恵まれない境遇の人々に自分の身に着けている宝石や金箔を与え、人々が幸福になっていく。
その一方で王子の姿はどんどん荒んでいき、とうとう取り壊されることになってしまう。
冬になっても南の国へ行かずに王子に仕えたツバメも死んでしまう。
王子の像が溶かされると、鉛の心臓が溶けずに残った。
その心臓はツバメの亡骸と共にゴミと一緒に捨てられた。
神様が天使に「あの街でいちばん尊いものを二つ持ってきなさい」と命じると、天使達は王子の鉛の心臓とツバメの亡骸を持ち帰った。
神様は天使達を褒め、神の御許で王子とツバメはいつまでも幸せにくらした。
…ってなお話。
かなり端折ってるけど。
この童話知らない!って方は是非読んでみてね。
ネットで読めるよ⇒⇒『幸福の王子』
邦題はいくつかあって『幸福な王子』『幸福の王子』『しあわせの王子』etc.
ちなみに英語題だと『The Happy Prince』だそう。
ここに載せた画像は私が幼い頃読んだ本とは違うんだけどね。
きっと幼児~小学校低学年向けにお話が簡単になってたもので、
挿絵もたっぷり入ってた。
Fさんはその挿絵の『幸福な王子』(のイメージ?)にそっくりなんだよね。
このFさんが何度かギター担いで仕事に来てたことがあった。
ミュージシャン? ギタリスト?
弾き語り? バンド?
王子様が。
あ、アルフィーの高見沢さんっぽいかも(笑)
幸福な王子のギター…興味津々!
どこで弾いてるんですかー?とか訊くほど親しいわけじゃないからなぁ。
偶然を期待するには東京にライブハウスもミュージシャンも多すぎる。
そのうち機会があったら訊いてみようっと。






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